monch71's diary

月一でまとめを更新します

Best Album 2013 (so far)

 続いて上半期Best Albumもまとめました。昨年に聞き逃していたものも含めます。

#1 「Random Access Memories」 Daft Punk

 現代のエレクトロダンスミュージックを世界的に引っ張る、フランスのデュオ:ダフト・パンク
 電子音中心のこれまでの作品から一変して、今作では70s/80sの当時に使用されたヴィンテージの機材と、そして人材を用いて制作されたダンスミュージック回顧録的な作品。
 これは蛇足ですが、やはりトマパイのやっていたことは、間違いなくモダンダンスミュージックのど真ん中であったと確信。
<参考資料>「Get Lucky (ft. Pharrell Williams) 」 http://www.youtube.com/watch?v=h5EofwRzit0

Random Access Memories

Random Access Memories


#2 「はじめにアイがあった」 禁断の多数決

 日本の男女混合グループ。正体がよく分かりませんが、アートスクール出身みたいに見えます。本作は2012年にリリース。
 90s後半以降の日本のインディロックの要素を、例えばスーパーカーコーネリアスZAZEN BOYS相対性理論あふりらんぽとかの、いいところ・面白いところを凝縮させて作品を作りあげている感じがあります。といっても、アニマル・コレクティブと言った方が、すっと理解できるかも。どこか日本の祭りのようであり、世界の民族音楽のようでもある。多種多様な要素な20曲をまとめ上げた、超異色のアルバム。
<参考資料>「透明感」 http://www.youtube.com/watch?v=OGbx5yL6WwU

はじめにアイがあった

はじめにアイがあった


#3 「In Love」 Peace

 イギリスを拠点に活動する4人組ロックバンド:ピース。バンド名から検索しにくいです。
 90sオルタナティブ感をそのままパッケージしたような、このシーンでは間違いない感じ。個人的には超・ストライクです。
<参考資料>「Blood Shake」 http://www.youtube.com/watch?v=wcf6iQDWPEo

In Love

In Love


#4 「AMARGA -Tarde- & -Noche-」 Especia

 大阪を拠点として活動する堀江系ガールズグループ:エスペシア。今年からニューヴィジュアルで、派手派手のルックスから、ドレスアップしたいい感じガールズグループへ華麗にシフトチェンジ。
 本作は2枚組でSunsetとMidnightをそれぞれ表現した作品。昨年のデビューシングルから継続する、山下達郎ばりにAOR・シティーポップをさらに深く。今どきのアイドルグループには珍しく、エモーショナルに歌い上げるのがいいよね。
<参考資料>「パーラメントhttp://www.youtube.com/watch?v=MwrD67oiR_8

AMARGA-Tarde-

AMARGA-Tarde-


AMARGA-Noche-

AMARGA-Noche-


#5 「ダーティーサイエンス」 RHYMESTER

 20年近く日本のHIP HOP/日本語ラップシーンを引っ張るグループ:ライムスター。
 「ダーティー」を一つのテーマに一作。これぐらい重みのある作品の方が、僕はだいぶ好みです。マニフェスト以降、内から素直にカチアゲる曲が多かったのですが、なぜかこの作品からの彼らの中からこみ上げる怒りのようなものを感じる。その怒りの理由ははっきりとまだ分からないけれども、なにか感じるものがある気がする。
<参考資料>「It’s a New Day」 http://www.youtube.com/watch?v=MPTprVK4kBw

ダーティーサイエンス

ダーティーサイエンス


#6 「Jake Bugg」 Jake Bugg

 イギリス発、19歳のソロシンガー:ジェイク・バグ。オールドスタイル・ロックンロールを奏でる、超ド級の新星。
 古きロックンロールを紡ぐその姿まるで、ボブ・ディランのよう。ソングライティングの力がピカイチ。
<参考資料>「Simple As This」 http://www.youtube.com/watch?v=xXnIMKceHkk

Jake Bugg

Jake Bugg


#7 「卒業と、それまでのうとうと」 泉まくら

 福岡在住で注目レーベル「術の穴」に所属、“ふつうの女の子”ラッパー:泉まくら。本作のリリースは2012年の末。
 本作はデビュー作で、オリジナル曲5曲+そのリミックス5曲で構成しています。オーディナリーガールズのリアルな目線のライムを、やくしまるえつこライクの個性的な声質できまぐれで気怠く表現。これまで聞いたことないようなラップですが、スッと心にストレートに入ってきます。
<参考資料>「春に」 http://www.youtube.com/watch?v=E03VLXLjMOI

卒業と、それまでのうとうと

卒業と、それまでのうとうと


#8 「RADIO ONSEN EUTOPIA」 やくしまるえつこ

 バンド:相対性理論のボーカルも務めるやくしまるえつこ
 ソロワークスのひとまとめ的なアルバムにするのかなと思いきや、全曲再録音、しかも名のあるミュージシャンを集めての一発録りで制作しています。どうやらNHK-FMの番組のためにテイクをとったようです。
<参考資料>「ロンリープラネットhttp://www.youtube.com/watch?v=CLKO4yWY-0g

RADIO ONSEN EUTOPIA

RADIO ONSEN EUTOPIA


#9 「TNB!」 ザ・なつやすみバンド

 日本の男女4人組インディーバンド。本作は2012年のリリース。
 本作ではバンド名通りの、日本の片田舎の夏休みの情景をノスタルジックに描いています。バンドのアンサンブルもやさしくて、多様でとても美しい。
 こんなバンドが突然出てきて、日本のインディシーンはちょっとおもしろかったのかも。
<参考資料>「天の川」 http://www.youtube.com/watch?v=h8pTjZR8Yjs

TNB!

TNB!


#10 「lost decade」 tofubeats

 神戸在住のトラックメーカー:トーフ・ビーツ。昨年リリース「水星」がスマッシュヒット。
 彼のキャリアスタートを私が目撃したのは、Perfumeの曲のリミックス(Endless Polyrhythm Lover)。当時まだ高校生がマッシュアップを制作しているということで、大きく驚きました。その後も数々のリミックス作品、プロデュース作品(プチャヘンザ!最高)、DJ活動-特にワイヤー出た時なんかはあがったわ-を経て、大学も卒業しメジャーレーベルとの契約まで上り詰めるという、シンデレラボーイっぷりを見せつけてきました。これから続けていくのが大事よね。メジャーなので、一層の結果が求められるわけですよ。
 本作では親交のある方々も招聘し(仮谷せいら、SKY-HI、オノマトペ大臣、G.LOVE南波志帆など)豪華。何よりも、彼が持っている若い現場感覚とそれを裁く彼のセンスってのが魅力の一枚です。これからも頼む!
<参考資料>「So What? (ft.仮谷せいら)」 http://www.youtube.com/watch?v=4P42Ec0J9rQ

lost decade

lost decade



 以上。上半期ベストもここで一端打ち止め。今年前半、あたなが面白いと思った曲、アルバムなど教えていただければ幸いです。