monch71's diary

月一でまとめを更新します

Best Album 2013

 続きまして2013年ベストアルバムです。こちらもすでに某所にすでに公開しておりました。天気だけだから簡単だった。先に書き上げてしまうべきだった。

 やっぱり豊作だったのかな2013年。

 言っておきますが、すごく長い投稿になりました。チビチビ読んでくださいね。あと参考資料も選んでて、これ超イイって思えるようになったので、そちらもお楽しみください。それではどうぞ。

#1 Daft Punk 「Random Access Memories」

Random Access Memories

Random Access Memories

 フランスのエレクトロ・デュオ:ダフトパンク。現在のエレクトロ・ダンスミュージックの本家大本とも言えるグループです。彼らの特徴であったヴォコーダー・ヴォイスやディジタルちっくな打ち込み音楽という要素を、本作ではかなり抑え、80'sや70'sあるいはそれ以前のダンスミュージックを参照し、ヴィンテージの機材・人材を生演奏で存分に使ったアルバムです。彼らがこれまで愛した人たちや音楽の記憶(Memories)からランダム(Random)に呼び起こした(Access)一作といった具合でしょうか。現在、世界的に猛威を振るっているEDMなどの忙しい音楽からは一つ距離を置いた作品を送り込み、衝撃を感じました。
 やっぱりこれが2013年のベストアルバムと言わざるを得ないかな~。豊作だけれども時代が移り変わっている過渡期感も否めないような、そんな空気を一番表現したでしょうか。
<参考資料>「Lose Yourself to Dance」
http://www.youtube.com/watch?v=Z_Sf0gi-mGI

#2 Negicco 「Melody Palette」

Melody Palette

Melody Palette

 新潟在住のアイドルグループ:ネギッコ。結成11年目でなんと初めてのオリジナルアルバムです。かつてポップス・グループの中で、こんなに長い期間困難を強いられたグループはいなかったんじゃないでしょうか。ちょっと消極的でおっとりマイペースではあるのですが、都会の喧騒から離れた田舎でのびのび育ち、人懐っこく温かい素朴な人柄が彼女らの最大の魅力ではないかと思います。
 11年間で手にしたのは、地元クリエーターであるコニーさんが作り上げるきっちりダンスができる極上のポップス。アルバム一枚一貫して極上のナンバーが揃い、まさにポップスのマスターピースと化しています。昨年のトマパイの意思を受け継ぐのは、やはり彼女らでありました。本当に素晴らしいアルバム!
 参考資料の曲で、“Negiccoから君へ”はRAM RIDER作でアルバムラストの曲で涙を誘い、“ネガティブ・ガールズ”では、もろスタイル・カウンシルからの大ネタもろパクリでメンバーも作詞をし彼女ららしさが出た曲です。
<参考資料> 「Negiccoから君へ」「ネガティブ・ガールズ」
http://www.youtube.com/watch?v=PBis_njkaz4

#3 Especia 「AMARGA -Tarde- & -Noche-」

AMARGA-Tarde-

AMARGA-Tarde-

AMARGA-Noche-

AMARGA-Noche-

 大阪の堀江系ガールズ・グループ:エスペシア。もう何度も書いたのでおなじみですよね!ねー!サンセットとトワイライトを表した2枚のミニアルバムです。山下達郎の孫たちと例えるのが良いでしょうか。シティーポップ、AOR模したポップソングを存分に聞かせてくれます。特にリーダー冨永悠香(はるかちょ)の歌声存分に味わえます。
 あっ、一つ言っとくけど、2014年Next breakerはもう抜群でこのEspecia。先日のUnitでのワンマンライブではものすごいパフォーマンスしてました。
<参考資料>「トワイライト・パームビーチ」
http://www.youtube.com/watch?v=ovwaBACoi-E

#4 Peace 「In Love」

In Love: Deluxe Edition

In Love: Deluxe Edition

 イギリスの4人組みバンド:ピース、デビューアルバムです。今や懐かしいとも思えるようになってしまった、ごりっとしたオルタナ感がすごく好みです。
<参考資料> 「Lovesick」
http://www.youtube.com/watch?v=J2irlBYxkGo

#5 Janelle Monáe 「The Electric Lady」

 アメリカのタキシードを身にまとったソウル・R&Bシンガーのジャネール・モネイ。クイーンやエリカ・バドゥとのコラボ作もあります。現代のR&Bというよりも、昔のR&Bをやっています。昔の音楽をド直球でやっているのに、なぜか唯一無二な感じでなってしまう、そんな彼女はとにかく存在感がキュート。
<参考資料> 「Q.U.E.E.N feat.Erykah Gadu」
http://www.youtube.com/watch?v=tEddixS-UoU

#6 Jake Bugg 「Shangri La」

Shangri La

Shangri La

 イギリスより彗星のごとく登場した:ジェーク・バグ。本作2ndアルバム。まるでボブ・ディランのような吟遊詩人っぷり。佇まいも良く、久々にイギリスのロックシーンよりスター新人が現れました。本年に出ている1stアルバム「Jake Bugg」も同様にいいですよ。
<参考資料> 「A Song About Love」
http://www.youtube.com/watch?v=Veq6GQHU3is

#7 Vampire Weekend 「Modern Vampires of the City」

Modern Vampires of the City

Modern Vampires of the City

 アメリカの4人組バンド:ヴァンパイヤ・ウィークエンド。全米No.1を取ることがきる数少ないインディバンド。00'sの末期から全世界のインディシーンのトレンドをリードする存在です。本作4thアルバム。眩いような1曲は無かったのですが、全曲それなりに聞きごたえがあって、何度も聞いてたアルバムでした。
<参考資料> 「Diane Young」
http://www.youtube.com/watch?v=oG6lTQNW04I

#8 CAPSULE 「CAPS LOCK」

 中田ヤスタカの本体ユニット:カプセル。本作からコンテモード・ヤマハよりワーナーへ移籍し、表記も小文字表記から大文字表記になりました。日本で06年ぐらいから日本のエレクトロダンスミュージックを引っ張った存在だったと思うのですが、明らかにそこから一歩引いた方向転換の一作と感じました。コーネリアスばりに環境音を取り込んだトラックだったり、あからさまにまた作風を変えてきました。まあ、もともと時期・作品ごとにコロコロ姿かたちを変えていくのが、もともとの彼らの特徴だったしなー。
<参考資料> 「Control」
http://www.youtube.com/watch?v=A2sFSiaS65E

#9 Arcade Fire 「Reflektor」

Reflektor

Reflektor

 カナダの大所帯7人組バンド:アーケード・ファイヤ。ピッチフォーク御用達、尖ったセンスの持ち主であるバンドですね。アーケード・ファイヤは僕あんまりピンとこなくて、あまり理解ができていませんでした。今回改めて聞いてみて、壮大やな~って思いました。聞いててほんとに体の中からエネルギーがわき出てくるような、そんな不思議体験でした。
<参考資料> 「Reflektor」
http://www.youtube.com/watch?v=7E0fVfectDo

#10 RHYMESTER 「ダーティーサイエンス」

ダーティーサイエンス(初回生産限定盤)(DVD付)

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 日本語ラップシーンを今もなお引っ張る20年選手:ライムスター。彼ら何かにあからさまに怒っている。怒りの根源はたぶん様々なんだろうと思う。たぶん彼ら何かのシーンに足を付ける覚悟になり、そのシーンの他の理解できな他者との軋轢に怒ってるんじゃないかと思う。争ってでも前に進めていく、その決意に拍手かな。
<参考資料> 「Deejay Deejay」
http://www.youtube.com/watch?v=dxZxwaHLatg

#11 tofubeats 「lost decade」

lost decade

lost decade

 神戸在住のトラックメーカー:トーフ・ビーツ、今年は本作を出した後に、メジャーデビューシングルも出しました。高校生DJ・トラックメーカーとして頭角を現し、シンデレラ・ストーリーを駆け上がっています。インターネット/クラブの現場の両方の感覚を今最も的確に表現できるのは彼なので、これからも注目していってください!
<参考資料>「No.1 feat. G.RINA
http://www.youtube.com/watch?v=bQWxxdGsSSk

#12 きのこ帝国 「eureka

eureka

eureka

 日本の男女混合4人組バンド:きのこ帝国。ヒリヒリ痛みを持った日本のバンドが久々に登場です。デビューフルアルバムです。ボーカル佐藤の冷ややかな声に、ダブルギター、どっしり打ち奏でるリズム帯。とってもいいバンドです。これからも期待。
<参考資料> 「ユーリカ」
http://www.youtube.com/watch?v=xLLqGseXBTs

#13 Dorian 「midori」

midori

midori

 湘南界隈のトラック・メーカーであるドリアン。2010年のMerodic Memmories、翌年の一十三十一との作品であったり、アーバンスタイルが定着していたのですが。本作では疲弊した都会を離れた、南国の森がイメージされるトロピカルな作品でした。急な舵取りだったので驚きましたね。でも、もともとフェイクリゾートちっくなところが彼本来の強みだったでしょうか。
<参考資料> 「Onsen Holiday」
http://www.youtube.com/watch?v=sGD4No9Qmn8

#14 The Strypes 「SNAPSHOT」

スナップショット デラックス・エディション(初回限定盤)(DVD付)

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 アイルランドより平均年齢16才との触れ込みでデビューしたロックバンド:ザ・ストライプス。若い!それでいて演奏がうまい!渋い!こういうドッキリするようなグループって大抵、世界の中心じゃなくて外(という言い方がいいのか)から出てきますよね。もうストレートなロックンロールナンバーが続き、素直にいいね!って思わせるようなアルバムです。
<参考資料> 「Mystery Man」
http://www.youtube.com/watch?v=rmYXY3SNjLg

#15 Kate Nash 「Girl Talk」

ガール・トーク

ガール・トーク

 イギリスのシンガーソングライター:ケイト・ナッシュリリー・アレンとかダッフィーとかあのラインかな~って勝手なイメージがあったけど、ぜんぜん違った。女版ピクシーズと言わんばかりの、ガリガリしたオルタナサウンドで、かなり好きなヤツでした。
<参考資料> 「Fri-End?」
http://www.youtube.com/watch?v=3eqm7lPEv5E

#16 lyrical school 「date course」

date course

date course

 清純派ヒップホップアイドル:リリカル・スクール。tengal6から改名、2人の脱退、hinaとminanの加入とここ1・2年で事がいろいろと動きました。新メンの2人がいいんですよ、hinaは素朴なJKで、minanはかっこかわいいナイスガール。このジャケットが良い。ベストアートワーク!マンガ家の江口寿志先生が手がけました。ヴァイナル、ジャケのためだけに欲しいわ!
 ライブではワイワイガヤガヤ楽しいところがメインですが、僕はどっちかというとシリアスな彼女らの曲が好きです。本作のテーマは「失恋」。かなりセンスの良いグループなんで、いろんな表情を見せてくれたら嬉しいな。
<参考資料> 「ひとりぼっちのラビリンス」
http://www.youtube.com/watch?v=Z7ukmG_1FSg

#17 bloodthirsty butchers 「youth (青春)」

youth(青春)

youth(青春)

 今年の5月だったかな、吉村秀樹逝去のニュースが入ったのは。まだ全然若いのに。カリスマだった、でも決して器用な人ではなかった、さらに熱い男でもあった。
 吉村秀樹が最後にツイッターに残したのは、このアルバムへの自信だった。俺の最高傑作の音像とまで言っていた。死後に発表になったこのアルバムは、吉村秀樹が言っていたのがわかる素晴らしいものでした。どこまでも彼ららしく、まっすぐな曲たちです。
<参考資料> 「デストロイヤー」
http://www.youtube.com/watch?v=RpZTriALinU

#18 泉まくら 「マイルーム・マイステージ」

マイルーム・マイステージ

マイルーム・マイステージ

 普通の女の子ラッパー:泉まくら。福岡在住の卓録系ラッパーです。術の穴所属。
 めったに人前でパフォーマンスをすることが無い彼女を、本年1度だけ見ることが出来ました。とても緊張した様子で全く慣れていない(笑) でも、そんな彼女はいつも自分の部屋のステージで彼女なりのパフォーマンスをしてるんだなーって思います。それが今のところの彼女のアイデンティティ
 やくしまるえつこライクな気の抜けた声から出る、気怠いフロー。力を入れず、ごく日常の感情を浮き上がらせるところに、彼女の文学的な面の才能がよく見えます。
<参考資料> 「君のこと」
http://www.youtube.com/watch?v=DTx8bmhLDo0

#19 三回転とひとひねり 「回覧盤」

回覧盤

回覧盤

 長崎の男女混合4人組バンド:三回転とひとひねり。上位の泉まくらと同じく術の穴所属。
 ササクレフェスで初めて見て、あっこれはいいバンドだなーって思いました。別に特別なテクニックがあるわけじゃないですが、バンドの土台がすごくしっかりしている。いいパンクバンドになれると思いました。
 オタクカルチャーをこよなく愛しているのが分かるリリック。飄々とした佇まい。まさに新世代という感じもしますが、これまでの日本のインディ・バンドをよく咀嚼してきた感じもします。相対性理論Spangle Call Lilli Lineなんかによく似ていますね。
<参考資料> 「きりかえガールズ」「仮説五号機」
http://www.youtube.com/watch?v=1w9VooJ2s8w http://www.youtube.com/watch?v=Mjn1JffPJtg

#20 きゃりーぱみゅぱみゅなんだこれくしょん

 もはや説明不要ですねきゃりーぱみゅぱみゅ。昨年までの活躍ほんと頼もしい限りです。
 だれか偉い人が提言するジャパーン・クール。てかクールって自分で言うもんじゃないだろと思いますけども、たぶんそういう人たちにも、すんなに受け入れてもらえるんじゃないかと思うのが彼女の作品ですよね。まあそれにしても狂っている。狂っているのに、キュートにまとまってて。彼女って根はシッカリしてるから、どんなに奇抜であってもなんだか安心して見てられんよね。そこがいいのかもね。
 正直言うと、もっと狂っているのが出てくるんじゃないかと期待はしていたけど、そこはヤスタカ×きゃりーちゃんのバランス感覚というか、適度なところで落としてくれてるのがやっぱいいのかなと。日本最高峰のエンターテイメントと言って過言じゃないでしょう。
<参考資料> 「インベーダーインベーダー」
http://www.youtube.com/watch?v=jcIOg_m-bp4


次点です。
●Perufme 「LEVEL 3」
でんぱ組.inc 「WORLD WIDE DEMPA」
東京女子流 「約束」
やくしまるえつこ 「RADIO ONSEN EUTOPIA」
大森靖子 「絶対彼女」
武藤彩未 「DNA1980 Vol.1 -EP」
●daoko 「Gravity」
●Toro y Moi 「Anything In Return」
●Nao Yoshioka 「The Light」
Arctic Monkeys 「AM」

LEVEL3

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約束 (Type-A)  (ALBUM+Blu-ray Disc)

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RADIO ONSEN EUTOPIA

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絶対少女

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GRAVITY

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エニシング・イン・リターン

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The Light

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AM

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 2013年のベストはここで打ち止めです。

 オススメアルバムなどあったら教えてね!